言われていたほどの猛暑でも、長引くといわれていた残暑もそれほどきついこともありませんでしたが、でもやっぱり過ごしづらかった夏もようやく終わりを迎えようとしていますね。
我が家の愛犬たちも数週間前から秋の支度を始めたようで、朝掃除しても気付くと抜け毛がフワフワ・・・
お盆を過ぎるか過ぎないか位の頃からこの抜け毛が始まるので、犬を飼い始めてからはこの換毛期が秋の訪れを感じる第一弾となりました。(犬の換毛期については、8月くらいまで抜けるのは夏毛に生え変わるための換毛期と書いてあるところもあるのですが、うちの子たちは、毎年この時期から換毛期が始まり毛がフワフワしてきます)
さて、暑い夏を元気に乗り越えてくれた子たちですが、寒い季節に向けて人間と同じように疲れが出たり、体調を崩したりしないように注意しなくてはいけません。では、どのようなことに気をつけてあげなくてはいけないのでしょうか?
目次
ワンコ 秋の注意事項 体力の低下による体調変化
夏の疲れから体力が落ちていることも考えられます。体力が落ちると当然のことながら抵抗力も落ち、感染症や皮膚病にかかる可能性が高くなりますので、ペットの皮膚や耳の中などをよく観察し、脱毛や炎症が起きていないかを確認することが大切になります。
ワンコ 秋の注意事項 昼夜の温度差
日中だけをみても、まだエアコンが必要なくらい暑い日もあれば天気が悪く肌寒く感じることもある季節です。また、日中暑くても夜になるとぐっと冷え込んだり、寒暖の変化のある時期になります。
このような寒暖の差がある時期は、犬にとってもストレスとなり体調を崩す場合もあります。特に、子犬や老犬は体温調節がうまくできないためなるべく一定の温度が保てる場所で過ごさせるようにしてあげたいものです。また、暖を取れる毛布などを用意してあげることが大切になってきます。
ワンコ 秋の注意事項 運動量に注意
過ごしやすい時期になると、夏の間バテ気味だった犬たちも活発に活動するようになります。
運動不足の解消や日光浴もかねて散歩に連れていきましょう。その際には、犬が食べてはいけない草や種子などを口にしてしまわないように注意しましょう。
また、夏バテなどで体重が減ってしまったり、逆に夏の間、運動量が減り体重が増えてしまった場合には急激な運動は避け、徐々に運動量を増やすようにします。
ワンコ 秋の注意事項 食事やおやつ
秋は、犬にとっても「食欲の秋」です。
冬に備えて体の中にエネルギーを蓄えるために、食欲が旺盛になります。
欲しがるだけ際限なく与えてしまうと肥満になってしまいますので、カロリーオーバーにならないようにフードの量を調節することが必要になってきます。フードだけでなくおやつを与えている場合には、おやつのカロリーを考慮してフードの量を減らします。
ワンコ 秋の注意事項 フィラリア予防はまだ継続
フィラリアの投薬期間は、地域によってそれぞれ違いますが、投薬の始まりと終わりのタイミングは…
開始が蚊が飛ぶようになってから1ヵ月後、最終は蚊がいなくなってから1ヵ月後まで
といわれています。
フィラリアの感染サイクル
- フィラリアに感染した犬を蚊が吸血し、フィラリアの子虫(ミクロフィラリア)が蚊の体内に入る。
- 蚊の体内でフィラリアの子虫が感染幼虫に成長する。
- 感染幼虫を体内に持った蚊が非感染の犬を吸血し、感染幼虫が犬の体内に入り成長する。
- 成長した感染幼虫は心臓や肺の血管に寄生して成虫になり、フィラリアの子虫(ミクロフィラリア)を産む。
- フィラリアの子虫(ミクロフィラリア)は、犬の血液の中に侵入し犬の全身を流れる。
⑤の状態の犬が蚊に吸血されるとまた①に戻り、感染が繰り返されます。
さて、フィラリアが体内に入ってから心臓や肺の血管に移動する準備が整うまで、2ヶ月程度かかるといわれています。
フィラリアの感染幼虫が体内に入り、皮膚の下で成長している時点ではまだ犬の体調に変調はみられません。この間に全滅させてしまえば、フィラリアによって犬が危険な状態になるのを防ぐことができます。
そのために、1ヵ月に1度の投薬が必要になってきます。
ちなみに、フィラリア症にかかった犬は、咳が出る・元気がない・苦しそうな呼吸・食欲減少・血色素尿がでるなどの症状がでます。今ではたとえフィラリア症にかかっても治療法はあるようですが、かかりつけの獣医さんに聞いたところ、それでもまだ命を落とす危険のほうが高いと言われました。
フィラリアの投薬自体が犬にとっては危険という意見もありますが、フィラリア症に感染してしまう犬もまだまだたくさん居るのも事実です!いつ自分の愛犬が巻き込まれないともいえません。上に書いたフィラリアの感染サイクルに自分の愛犬が巻き込まれないためにも、忘れずに投薬する必要があります。
ワンコ 秋の注意事項 被毛のケア
犬の被毛には2タイプあります。それは、皮膚を保護する役割を果たすオーバーコート(上毛)と体温調節の役割を果たすアンダーコート(下毛)が生えている犬種(ダブルコート)とオーバーコート(上毛)のみの犬種(シングルコート)。
換毛期は、アンダーコート(下毛)が生え変わる時期のことを指しますので、ダブルコートの犬が換毛期がある犬となります。もちろんシングルコートの犬にも人間と同じように毛の生え変わりがありますので、季節に関係なく毛は生え変わります。
換毛期のない犬種(シングルコート)
長毛タイプ
プードル・マルチーズ・ヨークシャーテリア・パピヨン・アフガンハウンド他
短毛タイプ
グレーハウンド・ミニチュアピンシャー・グレート・デーン他
換毛期のある犬種(ダブルコート)
長毛タイプ
ゴールデンレトリーバー・シェトランドシープドッグ・スピッツ・ポメラニアン・チワワ・ダックスフント・キャバリア・ボーダーコリー他
短毛タイプ
柴犬・秋田犬・ウェルシュコーギー・シベリアンハスキー・ラブラドールレトリーバー・フレンチブルドッグ・ジャーマンシェパード・ジャックラッセルテリア他
※ただし、ダブルコートでもほとんど換毛をしない犬種もあります(シュナウザーなど)。
換毛期のお手入れ
換毛期が始まると、古い毛はどんどん抜けます。室内飼育をしている場合は、この抜け落ちた毛の掃除も大変になってきます。
ブラッシングによるお手入れ
抜けかけた古い毛を取り去ることで、床などに落ちる毛を少なくできるためブラッシングはとても有効な手段といえます。また、ブラッシングにより古い毛をしっかり取り去ることは、犬にとって必要な換毛を促すことに繋がりますし、血行をよくしたり、皮膚を清潔に保つ効果もあります。ただし、皮膚を傷めるほど強い刺激は逆効果となりますので、十分注意しながら行うことが大切です。
ワンコ 秋の注意事項 最後に
秋は、夏の疲れからの回復を図ったり、体調を整えたり、そして来る冬に向けての準備をしたりするタイミングです。初秋はまだ暑い日も多いですが、1日の中では寒暖差が大きくなったりしてきます。ワンコも冬に向けての準備を始めますが、必要以上に太らせないように注意をして生活させてあげたいですね。
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