報・連・相は本当に不要?

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私が就職をしたときに、就職指導の先生から何度も言われていたのは、「ホウレンソウ」の重要性でした。

ホウレンソウとは「報・連・相」つまり、報告・連絡・相談が大切だということでした。

もともとこの言葉は、山種証券社長であった山崎富治氏が社内キャンペーンとして始めたことがきっかけで、のちに山崎氏自身の著書『ほうれんそうが会社を強くする : 報告・連絡・相談の経営学』がベストセラーとなり広がったものといわれています。

ですが、今ネットを検索すると報連相は不要だとか古いと言われていたり、実際に報・連・相を禁止している会社がある等の情報がでてきます。

そして、その情報に書いてある報・連・相の意味が、自分が学生の頃に聞いていたものと少し違う気がしましたので、いろいろ調べていたところ、報・連・相が最初に提唱された意味から使われ方が変化してきていること、そして新しいキーワードのようなものも見つけました。それは「F・R・S」というものでした。F・R・Sは報・連・相を進化させたものという位置づけのようですが、そんな報・連・相とF・R・Sについてお話させてください。

 

報・連・相は本当に不要? そもそも『報・連・相』とは

報・連・相とは、「報告」「連絡」「相談」をわかりやすいように野菜のほうれん草とかけた略語のことであるのは、広く知られていることと思いますが、ではその意味はなんでしょうか。

報連相の意味

  • 報告・・・部下が上司の指示に取り組みつつ、途中経過を報告すること。
  • 連絡・・・自分の意見や憶測を含めない関係者への状況報告。
  • 相談・・・自分だけで業務上の判断が困難なとき、上司に意見をきくこと。

出典:ウィキペディア

調べてみるとウィキペディアにはこのように記載されていました。上にはF・R・Sの方が自分が聞いていた報・連・相に近いと書きましたが、まさにコレでした。

 

間違った認識

報・連・相…調べてみると、「報告:上司に行ったことを報告」「連絡:上司に必要事項を連絡」「相談:始める前に上司に相談」という風に紹介されている場合もありました。これでは、ただの日報と業務連絡に過ぎずなんの成長も発展も見込めず、ただお互いに雑務が増えるだけの印象しか受けません。

そもそも、報・連・相を提唱された山崎富治氏は著書『ほうれんそうが会社を強くする : 報告・連絡・相談の経営学』の前書きには、「下からの意見をどう吸いあげるか、みんなが働きやすい環境をどう作るか、暖かい人間関係をどう作るか、少数精鋭で社員一人ひとりに厚く報いるには…と、つね日ごろ頭を悩ませていたとき思いついたのが、”ほうれんそう”だった。と書かれています。

会社内の風通しをよくするために始めたキャンペーンであり、それを徹底させるためのものではなかったようなのです。現在では、報・連・相は単に上司が部下の行動を把握するためだけのものになり、部下が本当にしなくてはいけない報告や相談がしづらい状況になっているような気がします。

 

報・連・相は本当に不要? 『F・R・S』とは

それでは、報・連・相の進化版とも言われている「F・R・S」について、F・R・Sが表す意味とはなんでしょうか。

F・R・Sの意味

  • Feedback(フィードバック)・・・自分なりの分析・考察を加えた報告をする
  • Remind(リマインド)・・・・・・・・・上司をタイミングよくフォローする
  • Sharing(シェアリング)・・・・・・・情報やマニュアルを広く共有する

参考:小松俊明著『デキる部下は「報告」しない』

参考にさせていただいた、小松俊明著『デキる部下は「報告」しない』ですが、このF・R・Sを強調するためでもあるのでしょうけれど、報・連・相は上司から部下に一方的に押し付けられているものだという記載がなされています。そして、F・R・Sは上司と部下双方に要求されるものだとも記載されています。

これらの説明からもわかるように、報・連・相もF・R・Sも上司と部下の間にあるものという印象を受けます。ですが、上司と部下だけではなくお客様(取引先)と自社でも同じようなことが言えるのではないでしょうか?

 

報・連・相は本当に不要? 社内の風通しはいいほうが好ましい(まとめ)

前にも書きましたが、報連相と検索するとでてくる部下が上司に対して当たり前のようにしなくてはいけないような解釈がなされていることも多いようで、社員の自主性や成長を妨げるという批判をされることもありますが、山崎富治氏の著書の中には「管理職が嫌な情報・喜ばしくないデータを遠ざけず、問題点を積極的に改善していくことで、末端社員の意見や提案が伝わる風通しの良い会社を作る手段」として報・連・相を提唱されています。

どちらかといえば、部下の努力目標ではなく、上司の努力目標ともいえると思います。

意見や提案というものは、時に煩雑になったりすることもありますが何かのきっかけになったり、または個人では考えつかなかったアイディアも出てくる場合もあると思いますので、無碍にせず聞く耳を持つことも大切かと思います。

そして、お互いにF・R・Sの気持ちを持ってフォローしあえたら社内や部署の関係性もよくなり、その習慣は取引先や顧客に対して情報共有ができていることもさることながら、商談をするときなどにも役に立つのではないでしょうか?

 

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