高野豆腐は日本生まれのスーパーフード!

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テレビや雑誌等でチアシードやココナッツオイル、アサイー等がスーパーフードとして紹介され始め、ここ最近ではスーパーフードがブームのようになっています。

日本で慣れ親しんだ食材の中にも納豆や味噌、甘酒、玄米等がスーパーフードとして紹介されることもありますが、先日テレビを観ていましたら、『高野豆腐』もスーパーフードだとおっしゃっている方がいらっしゃいました。

そもそも、テレビでよく紹介されているスーパーフードと呼ばれているものは、天然のものを乾燥させたものだったり、砕いたり粉末にしたものや、オイルを抽出したようなものが多いけれど、日本のスーパーフードと呼ばれるものとは少し違う感じもするし、高野豆腐も食卓に並びやすいものですが、どんな効果があるのだろうか?

気になったので、調べてみました。

 

高野豆腐は日本生まれのスーパーフード! スーパーフードの定義

一般社団法人 日本スーパーフード協会のホームページには次のように定義されています。

  1. 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。
    あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
  2. 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、
    料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。

 

数あるスーパーフードの中でも特にスーパーフード発祥の地であるアメリカ・カナダで、スーパーフードを代表するものとして広く認知されているものとしては、以下の10品があります。

【スピルリナ】

地球最古の植物。藻の一種で水中で育ちます。

スピルリナは栄養成分の約70%がたんぱく質といわれています。他にも体を回復させるために必要な必須アミノ酸9種類全てを含んでいます。また、ビタミン・ミネラル・食物繊維・不飽和脂肪酸なども含まれています。

 

【マカ】

ペルー原産のアブラナ科の植物。天然の勢力剤とも呼ばれています。

鉄分やカルシウムなどのミネラル成分が豊富で、ホルモンバランスを整える作用があります。女性は生理不順や冷え性の改善に、また精力増大などの効果があります。

 

【クコの実(ゴジベリー)】

東アジア(中国~日本)のナス科の落葉低木。中国では不老長寿の薬として用いられきました。

ビタミンやミネラルが豊富で、抗酸化作用のあるβカロチンが多く含まれています。アンチエイジングや美肌に効果があるといわれています。薬膳でも使われる食材です。

 

【カカオ】

中南米原産のアオイ科の常緑樹。チョコレートの原材料として知られていますが、カカオ自体は苦味があり薬として用いられてきた歴史もあります。

カカオの苦味成分である、テオブロミンには集中力を高めたりリラックス効果があります。また、もうひとつの成分であるフェニルエチルアミンは高揚感をもたらします。

 

【チアシード】

メキシコ原産のシソ科の一年草「チア」の種。浸水させると10倍程度に膨らみ、ゲル状の物質に包まれるのが特徴。

チアシードには、不飽和脂肪酸のひとつであるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれていますので、美白やアンチエイジング・ダイエットなどに効果があります。また、浸水させたときに発生するゲル状の物質の成分は、グルコマンナンという水溶性食物繊維であり、便通改善や血糖値の上昇を緩やかにする作用があります。

 

【ココナッツ】

ヤシ科の単子葉植物ココヤシの果実。ウォーターやミルク、オイルなどがあります。

  • ウォーター・・・・・・電解質やミネラルが多く含まれています。中でもカリウムを多く含むためデトックス効果やむくみの解消、熱中症対策に効果があります。
  • ミルク・・・・・・・・・・中鎖脂肪酸を多く含みます。乳化しているため吸収率もよく、オイルよりカロリーも低いためダイエット効果が期待できます。
  • オイル・・・・・・・・・・体に蓄積せずにエネルギーへ変換されます。「痩せるオイル」と呼ばれることもあります。
  • フレーク・・・・・・・・ココヤシの果実を削って乾燥させてものですが、食物繊維やカリウム、マグネシウム、鉄などのミネラルを含んでいます。

ミルクとオイルには、中鎖脂肪酸から作られるケトン体が老化防止、中鎖脂肪酸に含まれているラウリン酸が免疫力をアップさせるという特徴もあります。

 

【アサイー】

ブラジル・アマゾン原産のヤシ科の植物。

ポリフェノール(アントシアニン)、鉄分、食物繊維、カルシウムなどが豊富に含まれています。

アントシアニンには、肝機能向上、疲れ目の解消の他に抗酸化作用があり美肌やアンチエイジングに効果があります。

 

【カムカム】

フトモモ科の常緑低木。ペルー・アマゾン川流域の熱帯雨林が原産で、ビタミンCの含有量が、植物の中で最も多いといわれている植物。

ビタミンCには抗酸化作用があり、老化の原因になる活性酸素を除去します。他に、クエン酸やフラボノイドは疲労回復や老化予防、エラグ酸は美白成分でメラニンの働きの抑制などの効果があります。

 

【ブロッコリースーパースプラウト】

ブロッコリーの新芽のことで、発芽から3日目のものを「ブロッコリースーパースプラウト」と呼びます。

ブロッコリースプラウトの中でも、注目すべき成分は「スルフォラファン」ですが、このスルフォラファンが一番多く含まれるのが発芽から3日目のもので、これを「ブロッコリースーパースプラウト」と呼びます。

スルフォラファンには、解毒力・抗酸化力・免疫力の3つの効果が期待できます。

  • 解毒力は、発がん物質や活性酸素を無害にする力。
  • 抗酸化力は細胞が参加されるのを防ぐ力。
  • 免疫力は、がん化した細胞や、ウイルスや菌に感染した細胞の増殖を抑える力。

がん予防のために、これら3つの力の働きを高めるためにスルフォラファンは効果的な成分となります。また、スルフォラファンの効果は3日間続くといわれていますが、これは、ビタミンCは活性酸素を直接攻撃できるが作用時間が短いという特徴に対し、スルフォラファンは間接的に抗酸化作用を促進し、効果を長く持続させることができるという特徴があります。

 

【麻の実(ヘンプ)】

中央アジア原産のアサ科の一年草。

細胞膜の原材料となる成分で人間が自らは作り出せない「必須脂肪酸」が含まれています。中でも不飽和脂肪酸のオレイン酸やα-リノレン酸は健康効果が高いといわれている脂肪酸で、脳梗塞・心筋梗塞の予防や痴呆症の予防効果が期待できます。

他にも、たんぱく質(アミノ酸)やミネラルも含んでおり、栄養バランスに優れています。

 

長くなりましたが、では本題の高野豆腐はどのようなものなのでしょうか?

 

高野豆腐は日本生まれのスーパーフード! 高野豆腐とは

高野豆腐は「凍り豆腐(こおりどうふ)」や「凍み豆腐(しみどうふ)」とも呼ばれます。

昔は、硬く水切りした豆腐を寒中の屋外に放置して、夜間は凍結し、日中に溶け蒸発させることを繰り返し完全に水分を抜く方法で作られていましたが、現在は冷凍機で凍結させ、乾燥機で乾燥させる機会製法がほとんどとなっています。

 

 

高野豆腐は日本生まれのスーパーフード! 高野豆腐がスーパーフードと呼ばれる所以

高野豆腐には、レジスタントタンパク(レジスタントプロテイン)が多く含まれていることが近年の研究によって示されました。

レジスタントタンパク(レジスタントプロテイン)とは、たんぱく質なのにもかかわらず、胃や腸でほとんど消化・分解されない成分で、食物繊維のような働きをします。LDL(悪玉コレステロール)の低下、HDL(善玉コレステロール)の上昇、食後の中性脂肪上昇抑制など脂質代謝改善の効果があります。

 

 

高野豆腐は日本生まれのスーパーフード! 高野豆腐の栄養

スーパーフードと呼ばれる所以は上に書いたもののようですが、高野豆腐には他にも体にいい栄養がつまっています。

【タンパク質(アミノ酸)】

高野豆腐100gあたりのたんぱく質の含有量は49.4gといわれています。これは、他の大豆製品と比べてもずば抜けて多いといえます。(例えば、納豆16.5g・木綿豆腐6.6g)

たんぱく質は、筋肉・内臓・皮膚・髪の毛など体を作る役割を果たしています。

他にも、脂肪を燃焼させやすいアミノ酸が多いのも特徴といえます。

 

【大豆サポニン】

大豆サポニンは、大豆の苦味成分でありますが、抗酸化作用もあります。体内脂質の酸化を抑えたり代謝させる働きがあるといわれています。また、血管についた脂質を除去したり、中性脂肪を減らす働きがあるといわれています。

他にも、肝機能障害改善効果・肥満防止効果・美肌効果も期待できます。

 

【大豆イソフラボン】

大豆イソフラボンは、大豆の胚芽に含まれている成分でポリフェノールの一種で、エストロゲン(女性ホルモン)のような作用があるといわれています。女性ホルモンと似たような働きをすることから、更年期特有の症状であるほてりやのぼせが改善されたり、ホルモンバランスを保つ働きがあるといわれています。

他にも、骨粗しょう症の予防・循環器系疾患の予防・美肌などにも効果があるといわれています。

 

【ビタミンE】

ビタミンEは、脂溶性のビタミンの代表で、細胞膜や血中脂質が活性酸素によって酸化されるのを防ぐ働きがあります。生活習慣病の予防や、細胞が老化するのを防ぐ効果があるといわれていますので、高血圧・動脈硬化などの予防や肌のつやをよくする効果があるといわれています。

また、抹消血管を広げて血行を促進する効果もあるため、自律神経を整える効果もあり、冷え性や肩こり・腰痛改善の効果もあると考えられています。

 

【カルシウム】

カルシウムは骨や歯の構成要素として人間の成長(身長の伸び)に作用するだけではなく、体の生理機能を調整し心を安定させる働きがあります。

骨粗しょう症の予防や高血圧の予防、イライラを鎮めたりする効果が期待できます。

 

【マンガン】

マンガンは人体にとって必須元素で、骨の形成や代謝に関係があり、消化などを助ける働きがあります。

マンガンが不足すると、成長異常・平衡感覚異常・疲れやすくなる・糖尿病・骨の異常(もろくなるなど)・傷が治りにくくなる・生殖腺機能障害などが起きます。

 

【鉄】

赤血球の中に含まれるヘモグロビンが酸素を運搬する際に鉄のイオンを利用して酸素を全身に運びます。鉄は不足しやすい栄養素で不足すると貧血・めまい・だるさ・動悸・食欲不振・頭痛などを引き起こすといわれています。

 

【マグネシウム】

マグネシウムは、骨や歯の形成、たんぱく質の合成、エネルギー代謝、筋肉の収縮運動、血圧や体温の調整などに効果が期待できます。

心臓病や高血圧の予防に効果があるといわれています。

 

【亜鉛】

亜鉛は、細胞の生まれ変わりを助ける働きがあるといわれています。必須ミネラル16種類のうちのひとつで主に酵素の構造形成や維持に必須の成分で免疫機構の補助・創傷治癒・精子形成・味覚感知・胎発生・小児の成長など多岐にわたって影響があるといわれています。

体内で作り出すことは困難なため、食事から摂取する必要があります。ただし、高濃度の亜鉛は人体に有害で、蒸気を吸入すると呼吸器に障害が起こり全身(特に四肢)の痙攣が起こります。

 

【ビタミンK】

ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種。「止血のビタミン」と称されるように正常な血液凝固を促す作用があります。

他に、カルシウムが骨に沈着するために必要なたんぱく質を活性化する効果や骨吸収(骨からカルシウムが放出されてしまう事)を抑制する効果もあり、骨粗しょう症の予防にも効果が期待できます。

 

【脂質】

高野豆腐100g中に含まれる脂質約33gのうち、不飽和脂肪酸が約24gと言われており、中性脂肪やコレステロールを減らす働きがあります。

 

最後に

高野豆腐には、たくさんの栄養が含まれていることがわかりました。納豆や絹ごし豆腐よりもたんぱく質が多いということにも驚きがありました。伝統的な製法で作られた高野豆腐は戻すのに一晩かかったようですが、最近では戻さずに使えるものも増えてきています。手軽に使えるものですので、調理する回数を増やそうと思いました。

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